コルセットダイエットとは?

コルセットダイエットとは、コルセットの引き締める働きを利用して、1日数時間着用することでダイエット効果を得ようとするものです。
「コルセット」は、ドレスを着る際に体のラインを美しく見せるために着用するものや、腰痛予防として腰回りに着用するものを指します。
コルセットを着用すると、肋骨部分からウエストにかけて体を引き締める働きがあります。


コルセットダイエットをするメリット

ここではコルセットダイエットのメリットを紹介します。
ただし、本記事で紹介するメリットは一般的にいわれていることであり、効果の現れ方には個人差があります。
1.正しい姿勢をキープできる
コルセットには、ボーンという骨組みが入っているため、着用すると外側から腰回りを固定できます。そのため、自然に正しい姿勢をキープできるのがメリットのひとつです。
姿勢を意識していないと背中が曲がってしまう猫背の人でも、コルセットを着用することで猫背の改善につながります。
日ごろの姿勢の良し悪しは、ダイエットおよび健康に大きく影響します。コルセットダイエットを行うことで、正しい姿勢を見直すきっかけになるでしょう。
2.食欲を抑える効果が期待できる
コルセットダイエットでは、コルセットでお腹周りをギュッと締め付けるため、食べ過ぎの予防につながります。
着物を着ていると、帯がきつくてあまり食べられないのと同じ原理です。「食べないようにしよう」と意識しなくても、コルセットを着けていないときよりも早く満腹を感じるため、食べ過ぎを抑えられます。
3.バストアップ効果が期待できる
ダイエットをすると、ボリュームダウンしてしまうことが多いバストですが、コルセットダイエットでは、「バストアップが期待できる」ともいわれています。
その理由は、肋骨をコルセットで締めることで、バストの位置が上がるからです。バストの位置が高くなるため、ボリュームが出て見えるのです。また、コルセットを継続して使用することで、「バストサイズがアップした」といった声もあります。


コルセットダイエットのやり方

「コルセットダイエットに挑戦してみたい!」という人のために、基本的なコルセットダイエットのやり方を紹介します。
1.自分のウエストサイズを測る
自分のウエストに合わせたサイズのコルセットを選ばないと、思うような効果にはつながりません。まずは自分のウエストサイズを測りましょう。
2.ウエストサイズよりも2~3cm小さいコルセットを用意する
ウエストサイズを測ったら、そのサイズよりも2~3cm小さいコルセットを用意します。コルセットダイエットでは、締め付けることでウエストを細くしていくため、ぴったりサイズを着用していては思うような効果が出にくいのです。
とはいえ、サイズが小さすぎる場合は、「コルセットが締まらない」「苦しくて何もできない」といった不具合が起こります。そのため、コルセットはジャストサイズよりも、少し小さいくらいのものを選びましょう。
また、コルセットにはホックで留めるタイプのものと紐で締めるタイプがありますが、締め付けを調整しやすい紐で締めるタイプがおすすめです。
3.最初は無理せず、徐々に紐をきつく締め上げる
最初は無理せず、きつくない程度の締め付けで着用しましょう。コルセットに慣れてきたら、毎日少しずつ紐をきつく締め上げていきます。
4.最終的にフルクローズ状態を目指す
最終的に目指すのはフルクローズの状態です。フルクローズとは、紐をこれ以上締め上げることができない状態のことを指します。フルクローズの状態になったら、次はひとつ小さいサイズのコルセットに移行し、目標サイズまで引き締めていきましょう。


コルセットダイエットのやり方やポイントについて紹介する

コルセットダイエットを成功させるために、3つのポイントをお伝えします。
1. 1日1時間程度からはじめる
コルセットの着用は、1日1時間程度の短時間からはじめましょう。最初から無理して長時間使用すると、内臓を圧迫して血液の流れが滞り、気分が悪くなる要因となるため注意が必要です。
コルセットの着用に慣れてきたら、少しずつ着用時間を延ばします。とはいえ、1日中つけたままではNGで、3~5時間程度を目安にしましょう。
また、体調に合わせて着用することも大切です。いつもは5時間くらいの着用が平気であっても、「今日は1時間で何となくしんどい」というときは、すぐにコルセットを外しましょう。
2.就寝時には着用しない
コルセットは、お腹周りを締め付けるため、就寝時に着用するとリラックスできません。就寝時は、コルセットの着用を控えましょう。
リラックスできないと、なかなか寝つけず、たとえ寝入ったとしても夜中に何度も目を覚まし眠りが浅くなります。そのような事態を避けるために、就寝前にはコルセットを外すことを忘れないようにしましょう。
3.薄手のシャツやキャミソールの上から着用する
コルセットは、素肌に直接着用するのではなく、薄手のシャツやキャミソールの上から着用しましょう。直接着用すると、汗をかいて肌トラブルを引き起こす危険性があるからです。
また、シャツやキャミソールの上から着用することで汗汚れが防げるため、コルセットを頻繁に洗う必要がなく手間がかからないというメリットもあります。


コルセットダイエットの危険性とは?

コルセットダイエットについて調べると、「コルセットダイエットは危険」といった情報を目にすることがあります。
コルセットダイエットは、体を締め付けることでスリムダウンを目指すダイエット方法であることから、体調不良の原因になることや、思うような効果が出ないケースがあるからです。
最後に、コルセットダイエットの注意点について紹介します。
リバウンドしてダイエットに失敗する可能性がある
コルセットダイエットでスリムダウンして理想の体型になれたとしても、コルセットの着用を継続しなくなると、ダイエットに失敗する可能性があります。
コルセットを着用している間は、お腹が押さえられていることで、自然と食べ過ぎ防止に繋がります。しかし、締め付けがなくなると食事量が増えることで体重が戻りやすくなるのです。
また、コルセットを着用している間は、お腹周りを締め付けることで細く見えていたものの、着用をやめると徐々にウエストサイズも元に戻ってしまうこともあります。
これらの点を考えると、コルセットダイエットだけで痩せるのは厳しいといえるでしょう。食事の見直しや運動などと組み合わせてダイエットすることが大切です。
内臓への負担や血行不良の原因になるおそれも
先に述べたように、コルセットダイエットはお腹周りを締め付けるため、内臓に負担をかけてしまい、「血流が悪くなりやすい」といったデメリットがあります。
程良い締め付けで短時間着用する分には良くても、「早く細くしたい」といった理由で、無理な締め付けを続けてしまうと体に負担がかかります。また、血液の流れが悪くなることから、貧血や皮膚トラブルを起こしてしまう場合もあります。
安全にコルセットダイエットをするには、締め付けすぎないことを意識しましょう。特に最初のうちは、コルセットの締め付けをゆるめにし、着用時間も1時間程度に留めることが大切です。
腹筋が衰える
コルセットを着用すると姿勢が良くなるものの、コルセットの補整力に頼っている部分が大きく、実は腹筋や背筋はあまり使えていないのです。
そのため、腹筋が衰えてしまい、結果として筋力が低下することがあります。すると、締め付けでウエストは細くなっても、「お腹はぽっこりのまま」ということになりかねません。
正しい姿勢をキープするためには、腹筋と背筋の両方を使うことが必要です。コルセットダイエットを成功させるためには、お腹の筋肉維持のためにトレーニングを行いましょう。


まとめ
コルセットダイエットは、手軽にメリハリボディを手に入れることができると人気のダイエット方法です。とはいえ、「内臓を圧迫する」「血流を悪くする」といったマイナス要素もあるダイエットなので、やり過ぎには気を付けましょう。
安全にダイエットを成功させるためには、着用時間を3~5時間に留めること、締め付けすぎないことを心がけることをおすすめします。また、コルセットを外しても理想の体型を維持できるように、食事の見直しや毎日の生活に簡単な運動を取り入れましょう。