だから痩せられない!太っている人がやりがちな習慣

太っている人に共通する習慣は、いくつか存在します。まずは、自分の生活習慣がそれに当てはまっていないか、確認してみましょう。
朝食を食べない
太りやすい体質の人は、朝食を食べない人が多いようです。「1食抜けば、その分カロリーを摂取していないから、痩せるのではないか」と思うかもしれませんが、その考え方は間違っています。
朝食は、目覚めてから最初に摂る食事です。体を温め代謝を上げたり、内臓を目覚めさせたりする大事な役割があります。内臓を目覚めさせることは、正しく臓器を動かし、適切なホルモン分泌を促します。
また、人間の体は食べない時間が多くなると防衛本能が働き、次の食事のときに摂取したエネルギーを脂肪に変えようとしやすいという性質があるといわれています。そのため、朝食を抜く人は、太りやすい体質になるというのです。
忙しく、朝食が用意できない場合でも、ヨーグルトやフルーツなど、調理しなくても食べられるものを摂取することをおすすめします。
ながら食べや早食いをする
食事の摂り方でいえば、ながら食べや早食いをしている人は太りやすいといわれています。
ながら食べは食べている実感がわきにくく、食欲を抑えられなくなる場合が多いためです。スマホやテレビを見ながら食事を摂ると、無意識の内に食べ物を口に運んでしまいダラダラと食べ続けてしまいます。
早食いは、よく噛まずに食べているため満腹感が得られにくくなり、結果的に食べすぎてしまうのです。
さらに、血糖値も急激に上昇するため正常な血糖値に抑えようと、膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンは体脂肪蓄積の原因になるため、太りやすい体質になってしまう可能性があります。
食事のときは集中してよく噛んで食べてください。だらだら食べすぎないように注意しましょう。
お腹が空いてないのに食べる
食事は、生きていくために必要な行為ですが、太りやすい体質の人はお腹が空いていなくても食べていることが多いようです。
たとえば、前日に食べすぎて食欲がないのにも関わらず、「お昼の時間だから昼食を食べなければ」と普段と同じ量を食べてしまいます。
1日3食しっかり食べることは、健康のために必要ですが、体が必要としていない余分なカロリーは摂取する必要はありません。
大切なのは、1日に必要な栄養とカロリーを必要分だけ摂取することなので、食事の量や質にムラがないように食べるのが望ましいといえます。
しかし、万が一前日に食べすぎている場合は、「1日3食」の固定概念にとらわれず、軽めの食事で食べる量を減らす、飲み物だけにするなどの調節が必要でしょう。
また、ついついコンビニに寄ってお菓子を買って食べてしまう人や、カフェに行って甘いドリンクを注文してしまう人も、余分なカロリーを摂取しているため太りやすい体質といえます。
運動しない・動かない
普段、ほとんど運動しない人は、身体が太りやすくなる可能性があるといわれています。特別な運動をしていなくても通勤時によく歩いたり、買い物に行ったときに階段を使ったりしている人は、運動していると仮定できますが、普段からほとんど歩かない、体を動かさない人は注意しましょう。
コロナ禍でテレワークに移行した人の中には、1日を通してほとんど動かない人も多くいるようです。また、駅などでエスカレーターと階段があったら、迷わずエスカレーターを使う人も、その分だけ運動量が減っています。
意識的に運動する習慣をつけなければ、エネルギーを消費できず太る原因につながるほか、健康面にも悪影響を及ぼします。
1日の自分の行動を振り返って、どれくらい動いているのかチェックすると良いでしょう。


痩せている人はここがちがう!共通する4つの習慣

次は、痩せている人の習慣を4つ紹介します。痩せている人の習慣を日々の生活に取り入れて、痩せ体質に改善していきましょう。
よく噛んで食べる
痩せている人は、食事をゆっくりよく噛んで食べている人も多いようです。ゆっくり噛んで食べると満腹中枢が刺激され、満腹感を早く得られるようになります。
さらに「噛む」という行為自体が、カロリーの消費にもつながっています。カロリーの消費と聞けば、筋トレやウォーキングなど、体を動かすことを思い浮かべるでしょう。でも実は、食事で噛むだけでも1日の消費カロリーの10%は消費できるといわれているのです。
食事の時間をしっかり取って、ゆっくりよく噛んで食べることは、食べ過ぎを防ぎながらカロリーを消費する効率的な方法といえるでしょう。
食事の量は腹8分目に抑える
痩せている人は、満腹感を感じるまで食事を食べ続けません。「少し物足りないかな?」と感じる腹8分目に抑えています。
お腹いっぱい食べると一時的に満足感を得られますが、胃に負担がかかってしまいます。さらに、体が重く感じてしまい動きにくくもなるでしょう。
自分の体のことを考えている人は、食事後の弊害を理解していて、自分の体に合った量を心得ているのです。
お腹がすいたときだけ食べる
痩せている人は、1日3食にこだわっていない人もいるようです。つまり、健康を維持するために1日3食が基本とされているものの、お腹が空いていないときは食べないのです。
たとえば、少し朝食の時間が遅くなって、お昼にお腹が空いていないなら昼食は抜きます。また、お腹が空いていなければ、間食をしません。なんとなく口さみしいからという理由で食べないので、余計なカロリーを摂取しないのです。
適度な運動をする
痩せている人は、適度な運動習慣を持っていることが多いです。とはいえ、ジムに行ってハードな運動をする人ばかりではありません。自宅でも簡単にできるヨガや、軽いウォーキングの習慣を持っています。
とくに「運動する」と決めていなくても、自然と歩く距離が多かったり、エレベーターやエスカレーターに頼らず階段を使ったりする習慣がある人もいるでしょう。
食べた分のカロリーを、しっかり消費できているため、痩せた体型を維持できます。適度な運動は体型の維持だけでなく健康の維持にもつながるので、一石二鳥です。


痩せ体質になるためにいまからできること

痩せている人の生活習慣を全部取り入れることは難しくても、生活を見直すきっかけになったのではないでしょうか。
ここからは、痩せ体質になるために、今からでも取り入れやすい方法を紹介します。
食事メニューを変える
もっとも取り入れやすい方法のひとつは、食事のメニューを変える方法です。普段、好きなものを好きなだけ食べている人なら、少しメニューを変えるだけでもカロリーを減らしやすいでしょう。
たとえば、朝食には、フルーツを食べることをおすすめします。生のフルーツは、美容に効果的とされるビタミンCはもちろん、食物繊維がたくさん含まれているため、便秘改善に効果が期待できます。
さっぱりしていて朝からでも食べやすく、エネルギーも補えるため朝食にフルーツは最適なのです。
どうしても食べすぎてしまう人は、1日になにをどれくらい食べたのかメモをする習慣をつけましょう。記録することで、食事に対して意識が向いて食べ過ぎを予防する効果があります。
どうしても間食したくなった場合は、スナック菓子や甘いお菓子ではなく、低糖質の食品を食べることをおすすめします。少量のドライフルーツやナッツなら、ダイエットの妨げになりにくいでしょう。
簡単にできるストレッチをする
痩せ体質になりたいなら、運動を習慣化させることは必須です。しかし、これまで運動習慣のなかった人にとっては、なかなかハードルが高い人もいるでしょう。
そんなときは、簡単に誰でもできるストレッチをおすすめします。仕事の合間に、イスに座ったまま足首を回すだけでも効果があります。
立ったときにスクワットをする、寝る前に股関節のストレッチをするなど、運動習慣がなくても自分が取り入れやすい運動をコツコツ行うことで、運動習慣をつけることが可能です。


まとめ
痩せている人と太っている人は、実は生活習慣が違っていることが多いです。すぐに全部の習慣を変えるのは難しくても、できる範囲から意識して改善していくことで、痩せ体質に近づくことができるでしょう。
生活習慣の改善は、健康維持にもつながるので積極的に取り入れてはいかがでしょうか。